MAEHIROBLOG.

大学病院勤務の理学療法士。慢性疼痛や心臓リハビリに関する情報をまとめています。

2019-01-01から1年間の記事一覧

心不全の増悪を見逃さないためにーうっ血と低灌流ー

心不全患者の観察のポイント 今回は、心不全の増悪を見逃さないためにと題して、心不全患者のフィジカルアセスメントのポイントを、順序立てて紹介していきます。 「うっ血」と「低灌流」 <座位で頸静脈怒張の確認> <同時に呼吸補助筋の確認> <呼吸音で…

心臓リハビリテーション学会参加レポート

2019年7月13〜14日にかけて大阪で開催された日本心臓リハビリテーション学会に参加してきました。今回は簡単な参加レポート(第1弾)です。お手すきの方はお読みください。日記のようにつらつらと書いていくつもりです。 心リハイノベーション〜行動医学か…

新人を責めてマウントを取るのは時代遅れだ!

本日は勤務先で行われた学会の予演会での出来事について、少し考えたことがあったのでまとめて行きたい思います。 普段とは全く関係ない内容となりますので、ご了承ください。 まずはこちらをご覧ください。 県学会の予演会。発表の新人を厳しく責め立てる先…

スタートバックスクリーニングツール(STarT Back screening tool)について

今回は看護師の腰痛調査(仮)に使用する予定のスタートバックスクリーニングツールについて簡単にまとめていきたいと思います。 STarT Back Screening Tool(スタートバックスクリーニングツール イギリスのKeele Universityが中心となって開発された質問形…

急性腰痛と慢性腰痛

腰痛の時相 腰痛の時相は大きく分けて急性腰痛と慢性腰痛に分けられます。腰痛診療ガイドライン(2012)では発症からの期間が4週間未満を急性腰痛、4週間以上で3ヶ月未満を亜急性腰痛、3ヶ月以上を慢性腰痛と定義しています。 しかし、実際の臨床では発症期…

働き方改革やるなら腰痛対策も一緒にやろう。

最近、特に「働く人の腰痛」について考えることが多く、今日も考えていました。 私は普段、脊椎術後のリハビリテーションを行うことが多いですが、日々患者さんと触れ合う中で、自分たちもこのような状況になったらどうしよう、と考えることが多々あります。…

ODIとRMDQ

今回は一般的に使用されている腰痛評価法のうち、疾患特異的つまり腰痛に特化した評価法について以下の2つを説明していきたいと思います。広く日本でも使用されている評価であり、患者立脚型(患者の主観的な評価)の評価法となっています。 ODI(Oswestry …

看護師の腰痛にこだわる訳

“腰痛の評価 ”といっても多岐に渡ります。何を目的にするかによって評価は変わってきます。今回の調査の目的は前回のブログでも書いたように、看護師の腰痛状況の把握です。これが主目的になります。他にも色々とみてみたいことがあるのですが、ややこしくな…

ネクストアクションを明確に

働き方改革の影響か 当院でも今年から職員へ向けて、腰痛予防の研修を行うことになりました。これは僕が前々から行いたいなと漠然と考えていたもので、働き方改革の波に乗って舞い降りてきました。これを絶好のチャンスと捉えています。 そもそも、この慢性…

アウトプット始めます。

初めまして。理学療法士のマエヒロと申します。今更ですがブログ始めます。 今年のテーマは“アウトプット” と勝手に決めております。その一環としてブログを始めようかと思います。 思いつきで始めたので、続くか分かりませんが気の向くままにやっていきたい…